かつて、空飛ぶ船があったというお話をしましょう。
この船は、普通の船とは違って、空を自由に飛び回ることができました。そしてその船長は、元気いっぱいで冒険好きの男でした。船は世界中を飛び回り、たくさんの発見をしてきたのです。
ある日、船長は船員たちに、誰も知らない未知の土地を探しに行こうと呼びかけました。船員たちは皆大喜び、新たな冒険に向かいました。
最初は誰もが楽しみにしていた冒険。しかし、旅は予想以上に困難で、船員たちは次第に疲れ果てていきます。それでも船長は、目の前の困難にめげず、船員たちを励まし続けました。
ある日、突然の雷雲に飲み込まれ、船は深く傷ついてしまいました。船員たちは皆、怖くて仕方がなく震えていました。しかし、船長は冷静に指示を出し、船員たちを落ち着かせました。そして何とか乗り越えることができたのです。
たどり着いた土地は喜びに満ちていました。船員たちは幸福に包まれます。苦しみも痛みも辛い操船もない毎日に、心から安らげました。しかし船長だけは、悲しそうな顔をしていました。皆が幸福な日々を送っていても、船長はいつもせっせと動き回っていました。
そうしてある朝、船長は突然船員たちを集め、もっと遠い未知の土地へと向かう冒険を告げました。しかし喜びの地を離れ、新たな危険に立ち向かう勇気は、船員たちから失われていました。それでも船長は皆を、はげまし、せっつき、どなり、たたえ、立ち上がらせました。
その旅はもっと恐ろしい危険に満ちていて、船員たちは皆恐怖に震えました。しかし、船長は何度も命をかけて、どんな危険にも立ち向かい、船員たちを守り切ったのです。そしてたどり着いた土地には、前よりはるかに素晴らしい幸福が待っていました。
船員たちは船長をこれまで以上に深く深く尊敬するようになりました。そして今度こそ幸福の地で、皆が一緒に幸せに暮らすことを願いました。
しかし、船長はある日、突然船を降り、船員たちに別れを告げました。船員たちは皆引き止めましたが、船長は止まりません。
船長は船を皆に残し、荷物ひとつ肩に、消えていきました。

